2016年に改定されましたJIS A6111 :2016の内容は別表の通りです。
①JIS A6111:2016は以下の通り

②30年目安、50年目安の劣化促進試験追加されました。

規格の説明

01. 強度
1)引張強さ
施工においてシートを展開する際、大人の体重をかけて持つ場合を想定した値。

2)つづり針保持強さ
27Nの値は、施工中に風速約29m/sの暴風にもシートが絶えるような値。
なお、この数値の根拠は、柱間910mmに間柱があり、シートを200mmピッチで柱、間柱間につづり針(タッカー)留めした場合、柱間の半分の幅に風圧がかかるとして計算したものである。風圧係数は壁面の正圧で、0.8。
02. 発火性
使用部位が同じであるグラスウールの外皮材についてすでに規定があり、シートと外皮が火災の観点からは類似していることから、外皮材の発火性と同様に設定。
03. 防水性
従来の非透湿のアスファルトフェルトの性能を参考にして設定。
04. 耐久性
10年瑕疵保証に対応するものとして新設。
同じ部位に使用される防湿シートの規定に準拠して新設された。促進劣化における紫外線照射の条件は、施工中の2ヶ月の紫外線暴露に相当し、熱処理の条件は、10年間の壁体内での熱による暴露に相当する。この促進暴露後の防水性と引張強度の残存率の値で劣化を評価。
05. 熱収縮率
壁体内で日射による熱にシートが収縮し、つづり針(タッカー)留め部分の亀裂により防水性の低下を懸念して新設。
06. 防風性
シートの透湿防水性のほかに、外気の進入を防止して同様の部位に使われる断熱材の断熱性能の低下を防ぐために設定。